「みんなの台湾修学旅行ナビ」台湾旅行記コンテスト開催
日台往来再開を記念し、SNET台湾では、「みんなの台湾修学旅行ナビ」を活用して、教育旅行で台湾を訪れた高校生・大学生の皆さんの旅行記を募集します。
個人、グループ、学校の各単位で、みなさんの台湾での学びを広く共有してみませんか?
優秀作品は「みんなの台湾修学旅行ナビ」に掲載の上、Amazonギフト券(2千円分)を贈呈します。ご応募お待ちしています‼︎
詳細は、SNET台湾「みんなの台湾修学旅行ナビ」台湾旅行記コンテスト募集要項をご参照ください。
台湾修学旅行アカデミー by SNET台湾 第16回 台湾のニホンガミ 藤野陽平(北海道大学)
今回のテーマは「台湾のニホンガミ」。MCのきつねさんは、藤野先生の独特の髪型を見て台湾の「日本髪」、つまり、日本統治期以来の台湾における日本式ヘアスタイルの流行に関する話だと思ったみたいですが、どうやら髪型の話ではないようで…内容は見てのお楽しみですが、台湾の人々の死生観、日台で異なる「鬼」の概念、日本で広がるある誤解など、興味深いお話を聞かせていただきました。 藤野先生のプロフィールは、以下のページをご覧ください。
【プロフィール】 https://researchmap.jp/fujinoyohei 台湾キリスト教に関する藤野先生の著作は多数ありますが、主なものとして以下の書籍があります。 藤野陽平『台湾における民衆キリスト教の人類学―社会的文脈と癒しの実践』(風響社、2013年) 今回のテーマに関連するものとしては、以下の論考をご覧ください。 藤野陽平「英霊と好兄弟のあいだ メディア言説、現地の実践、新たなコミュニケーション」、三尾裕子編『台湾で日本人を祀る:鬼(クイ)から神(シン)への現代人類学』(慶應義塾大学出版会、2022年) https://www.amazon.co.jp/dp/476642812…
藤野先生には、SNET台湾が制作に関わった『臺灣書旅~台湾を知るためのブックガイド~』でも、台湾の宗教についてご執筆いただきました。 「台湾の宗教:悲しくも麗しい島の多元的な祈りの姿」 https://www.kinokuniya.co.jp/nb/speci…
「みんなの台湾修学旅行ナビ」の「鎮安堂 飛虎将軍廟」の項目も藤野先生のご執筆です。 https://taiwan-shugakuryoko.jp/spot_s…
台湾修学旅行アカデミー by SNET台湾 第15回 台湾人物伝~李登輝編~ 前原志保(九州大学)
第15回のゲストは九州大学の前原志保先生。
前原先生のご専門は政治学で、台湾を中心にナショナル・アイデンティティ、ジェンダーをめぐるポリティクスを研究されています。学士号をカナダのブリティッシュコロンビア大学、修士号を英国のリーズ大学、博士号を国立台湾大学で取得された国際派の台湾研究者で、現在は九州大学台湾スタディーズ・プロジェクトで、台湾を学ぶ魅力的な講座を次々と企画されています。
今回は、「台湾人物伝」と題して、1988年から2000年まで台湾の総統を務め、台湾の民主化を牽引した李登輝氏を掘り下げます。台湾出身者として初めて中華民国総統となった李登輝は、台湾をいかなる共同体として(再)定義しようとしたのか。前原先生は李登輝の政治演説を子細に分析し、そこに表象されるナショナル・アイデンティティを考察した論文で、国立台湾大学の博士号を取得した李登輝の専門家です。海外政治家として日本でも抜群の知名度を誇る李登輝の人物像、日本・海外での李登輝の評価、多言語話者としての李登輝など、一時代を築いた政治家について興味深いお話をうかがいました。
前原先生のプロフィールは、以下のページをご覧ください。
【プロフィール】 https://researchmap.jp/shiho214shiho
前原先生の李登輝に関する著作には、以下の英語論文があります。 Shiho Maehara(2017) “Lee Teng-hui and the formation of Taiwanese identity.” J. Bruce Jacobs, Peter Kang (Eds.) Changing Taiwan Identities. Taylor and Francis. また、蔡英文の自伝と関連書籍の監訳者も務めています。
蔡英文『蔡英文―新時代の台湾へ』(白水社、2016年) 蔡英文著、劉永毅構成『蔡英文自伝:台湾初の女性総統が歩んだ道』(白水社、2017年)
九州大学台湾スタディーズ・プロジェクトの市民に向けた企画については、以下の報告に詳しく書かれています。 前原志保(2022)「市民に向けた実践─九州大学台湾スタディーズの取り組み─」『日本台湾学会報』第24号
台湾修学旅行アカデミー by SNET台湾 第14回 台湾の言語と文字 菅野敦志(共立女子大学)
前回から新スタイルでお届けしている「台湾修学旅行アカデミー」。
第14回のゲストは共立女子大学の菅野敦志先生。
菅野先生のご専門は台湾/中国を中心とする東アジア地域研究。今回のテーマである言語政策のほか、文化政策、東アジアスポーツ史など、幅広いテーマを研究されています。 「第13回 台湾の文学」(赤松美和子先生)でも話題になりましたが、「九州よりやや小さい」と形容される台湾では、古来この島に根づいている原住民族の諸言語、17世紀以降に中国大陸から台湾に渡って来た漢族系移住民の言葉である台湾語(閩南語)と客家語、戦後中華民国政府が持ち込んだ共通語としての「中国語」など、実に様々な言語が話されています。台湾の「中国語」(国語・華語)と中国語の「中国語」(普通話)の漢字の字体、表音法、語彙のちがい、日本統治時代(1895-1945年)及び戦後の言語状況、複数の言語間の相互関係など、たくさんの具体例を挙げてわかりやすくお話しいただきました。
菅野先生のプロフィールは、以下のページをご覧ください。
【プロフィール】 https://kyonet.kyoritsu-wu.ac.jp/kgRe… 菅野先生の研究テーマは多岐におよびますが、今回のテーマに関連するものとして、以下の2点をおすすめいたします。 『台湾の言語と文字―「国語」・「方言」・「文字改革」―』勁草書房、2012年。 「第33章 言語―共通語・母語・字体・表音法表記」赤松美和子・若松大祐編『台湾を知るための72章【第二版】』明石書店、2022年。
台湾修学旅行アカデミー by SNET台湾 第13回 台湾の文学 赤松美和子(大妻女子大学)
第13回のゲストは大妻女子大学の赤松美和子先生。SNET台湾の代表理事の一人です。
先生のご専門は台湾の文学。“文学キャンプ”という台湾独自の文学イベント、台湾映画の日本表象やジェンダー表象、ジェンダーをめぐるポリティクスを研究されています。
「台湾の文学は何語で書かれていると思いますか?」――今回の講義は日本文学史の講義ではありえない問いから始まります。今日の先住民族(台湾では原住民族と言います)の祖先が暮らしていた台湾には、16世紀以降、ヨーロッパ、中国大陸、日本など、異なる時代に異なる場所から異なる言葉を持つ人々がやって来ます。この土地に定住した人々もいれば、他の勢力に駆逐、あるいは戦争に敗れてこの地を去った人々もいますが、複雑で起伏に富んだ400年の歴史の中では、様々な言葉で様々な物語が綴られてきたのです。台湾社会を映す鏡とも言える台湾文学、その歴史を代表的な作家、作品とともに学んでいきましょう。
※お詫び 鍾肇政(しょうちょうせい)さんのお名前を誤読しています。申し訳ありません。 赤松先生のプロフィールは、以下のページをご覧ください。
【プロフィール】 https://researchmap.jp/akamatsu.miwako/ 赤松先生の研究テーマは多岐におよびますが、以下の2点をおすすめいたします。 『台湾文学と文学キャンプ―読者と作家のインタラクティブな創造空間』東方書店、2012年。 『台湾を知るための72章【第二版】』(共編著)明石書店、2022年。
台湾修学旅行アカデミー第12回 台湾と砂糖~甘い砂糖のしょっぱい話~ 清水美里(立教大学)
第12回のゲストは立教大学の清水美里先生。清水先生のご専門は台湾の社会経済史。農業灌漑用水、水力発電などの水資源開発における技術移転や社会への影響を植民地統治の問題とからめながら研究されています。
台湾の農作物と言うと、最近ではマンゴーやパイナップル、世代によってはバナナが思い浮かぶかもしれませんが、日本統治期から戦後の長期にわたり、台湾の主要な農作物であったのがサトウキビで、そこから作られる砂糖は台湾の重要な輸出品でした。台湾の製糖業は日本の統治下で飛躍的に発展しますが、その陰には台湾の農民の血と汗の苦労がありました。今回は「甘い砂糖にまつわるしょっぱい話」と題して、台湾糖業史の表と裏について、清水先生にお話をうかがいます。
動画の中で紹介されている花蓮観光糖廠については、「みんなの台湾修学旅行ナビ」でも紹介されています。あわせてお読みください。
花蓮観光糖廠(「みんなの台湾修学旅行ナビ」) https://taiwan-shugakuryoko.jp/spot_e…
清水先生のプロフィールは、以下のページをご覧ください。
【プロフィール】 https://researchmap.jp/qingshui
台湾修学旅行アカデミー 第11回 台湾の民間信仰~参拝・おみくじ編~ 前野清太朗(東京大学)
第11回のゲストは東京大学の前野清太朗先生。前野先生のご専門は農村社会学。台湾では雲林県北港鎮、南投県埔里鎮、台南市後壁区及び白河区を主なフィールドとして、コミュニティづくりや家族、人口の問題について研究されています。
仏教、道教の寺廟、儒学の祖である孔子を祀る孔子廟、キリスト教の教会、イスラム教のモスクと、台湾の街にはいたるところに宗教施設があり、平和的に共存しています。また、台湾の人々の暮らしには、様々な宗教要素が混在しており、日常に溶け込んだ宗教行事、民間信仰の世界を知ることで、台湾をより深く理解することができます。
今回は民間信仰の代表的な行事と寺廟の参拝の方法、ポエを使ったおみくじの引き方について学んでいきましょう。 前野先生のプロフィールは、以下のページをご覧ください。
【プロフィール】 https://researchmap.jp/taro-q
台湾修学旅行アカデミー 第10回 高校生の政治参加 許仁碩(北海道大学)
第10回のゲストは北海道大学の許仁碩(シュ ジェンシュオ)先生。許先生のご専門は法社会学。司法、行政と市民社会の関係性を中心に、東アジアの警察制度と社会運動を研究するかたわら、台湾人権促進会の執行委員としても活動されています。今回は、許仁碩 先生に、台湾の高校生の政治参加についてお話をうかがいました。
中国とのサービス貿易協定の審議のあり方に疑問を持った学生と市民が日本の国会にあたる立法院を占拠した2014年のひまわり学生運動は世界に衝撃を与えました。ひまわり学生運動の主たる担い手は大学生でしたが、台湾では、それより若い高校生も積極的に政治に関わり、身近な校則から「学習指導要領」といった国レベルの決定に至るまで、当事者として声を上げています。他方、近年の台湾では、若者の声をすくい上げる仕組みの整備も進んでいます。
今回は、許先生に、台湾の高校生を中心に、若者の政治参加についてお話をうかがいました。 許仁碩先生のプロフィールは、以下のページをご覧ください。
【プロフィール】 https://researchmap.jp/hsujenshuo
特別展「私たちのくらしと人権」公式ガイドブック
東京虎ノ門の台北駐日経済文化代表処で好評開催中、台湾 国家人権博物館特別展「私たちのくらしと人権」の公式ガイドブック電子版(PDFファイル、351MB)が同特別展の特設サイトでダウンロードできるようになりました。
台湾 国家人権博物館特別展「私たちのくらしと人権」公式ガイドブック
https://www.snet-taiwan.jp/pdf/twhr_guidebook.pdf
高校生・大学生のみなさんは、こちらのガイドブックを読み、「台日人権作文コンテスト」にぜひ挑戦してみてください。
台日人権作文コンテスト募集要項
https://snet-taiwan.jp/twhr/contest/
特別展「私たちのくらしと人権」の全展示をウェブで公開
東京虎ノ門の台北駐日経済文化代表処で好評開催中、台湾 国家人権博物館特別展「私たちのくらしと人権」の展示が特設サイトのギャラリーのページで公開されました。全エリアの展示をPC、タブレット、スマホでご覧いただけます。
台湾 国家人権博物館特別展「私たちのくらしと人権」展示ギャラリー
https://snet-taiwan.jp/twhr/gallery/
また、高校生・大学生を対象とする「台日人権作文コンテスト」を募集しています。特設サイトをご覧いただき、ふるってご応募ください。
台日人権作文コンテスト募集要項
https://snet-taiwan.jp/twhr/contest/
SNET台湾では、
台湾学習の支援・イベントでの講演など、さまざまな学びの場へ
台湾研究者を講師として紹介、派遣いたします。