孫文の前半生については、フィクションを排して書いたとする歴史小説の 陳舜臣『孫文
』上・下(中公文庫・2006年)があります。日本や中華民国の統治を考えるヒントとして赤松美和子・若松大祐編『台湾を知るための60章』(明石書店、2016年)の第9章「日本
統治時代をどう捉えるか?」(黒羽夏彦)や、若林正丈『台湾』(ちくま新書、2001年)の第三章「「中華民国」がやって来た」があります。二つの時代を生きた王育徳の『昭和を生きた「台湾青年」』(草思社、2011年)も参考になります。台湾での建築物の保存をどう見るかについては、雑誌『K』0号(創刊号)のコラム上水流久彦「日本統治時代の建物の現在」を読んでみましょう。韓石泉『韓石泉回想録: 医師のみた台湾近現代史』(あるむ、2017年)第12章「第一期台湾省参議会議員として」は、この中山堂の歴史的現場で展開された出来事を詳細に記録しています。SNET台湾のYouTube番組
「台湾修学旅行アカデミー 第6回 建築から知る台湾」(講師:上水流久彦)では、日本統治期に建てられた建築の見方につ紹介しています。合わせてご視聴ください。