全体的な民主化、台湾化についての本は若林正丈『台湾 変容し躊躇するアイデンティティ』(ちくま新書、2001年)を読んでみましょう。専門的ですが、星純子『現代台湾コミュニティ運動の地域社会学 高雄県美濃鎮における社会運動、民主化、社区総体営造』(御茶の水書房、2013年)もおすすめです。台湾の客家については、田上 智宜「「客人」から客家へ--エスニック・アイデンティティーの形成と変容」(『日本台湾学会報』第9号、2007年)が詳細に論じています。鍾理和、李喬、彭小妍、呉錦発著、松浦恆雄監訳『客家の女たち』(国書刊行会、2002年)には、客家の女性たちを主人公とする短編小説集です。
(星純子)