王船文化館

台湾の宗教の概説は、藤野陽平「台湾の宗教―悲しくも麗しい島の多元的な祈りの姿」（SNET台湾編『臺灣書旅～台湾を知るためのブックガイド～』台湾文化センター、2022年）、赤松美和子・若松大祐編『台湾を知るための72章【第２版】』（明石書店、2022年）の木村自「第54章　宗教―越境とグローバル化」が参考になります。台湾の媽祖信仰については、「みんなの台湾辞典」の媽祖を読んでみましょう。また、廟での参拝の作法などについては、SNET台湾YouTubeチャンネル『台湾修学旅行アカデミー』の「第11回　台湾の民間信仰～参拝・おみくじ篇～」を観てみましょう。東港迎王平安祭ついては、ウェブサイト宗教百景「東港迎王平安祭典」で概要がわかります。1週間ほど続く祭りのクライマックスである「焼王船」の儀式については、曾蘭淑「信仰を船に乗せて―迎王祭のハイライト『焼王船』」（『Taiwan Panorama』、2024年10月）を読んでみましょう。 台湾の王爺信仰については、倉本知明『フォルモサ南方奇譚』（春秋社、2025年）、三尾裕子「＜鬼＞から＜神＞へ : 台湾漢人の王爺信仰について（『民族學研究』第55巻第３号、1990年、243-268頁）が参考になります。より全般的に台湾の民間信仰と漢民族開拓移民の歴史について関心を持つ方は、陳佳秀「台湾の媽祖信仰についての一考察－その意味象徴の変遷をめぐって一」（『鹿児島国際大学大学院学術論集』第4巻、2012年、7-19頁）を読むとよいでしょう。

（郭書瑜）