1930年代、これら台湾の2つの支店は当時としては新しいコンクリートで造られました。ギリシア・ローマ風の巨大な円柱が目立つ神殿のような外観は、当時の流行を反映しています。二二八和平公園の南にある台湾銀行も1937年に建てられ、やはりギリシア神殿風のデザインが取り入れられています。現在ほど大きなビルがなかった約80年前、神殿のようなビルは銀行の堂々とした雰囲気を象徴し、人々を驚かせたでしょう。
国立台湾博物館提供
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台湾を代表する銀行から歴史の語り手へ
国立台湾博物館には、本館以外にも、古生物館、南門館、鉄道部園区と多様な展示スポットがあります。古生物館、南門館、鉄道部園区はいずれも台湾の経済を支えた場所を再利用したという共通点があります。古生物館は、日本勧業銀行台北支店があった場所で、現在の博物館の建物は、日本統治時代の1933年に造られたものです。戦後は、台湾土地銀行として2007年まで利用されました。修復を経た後、2010年から道路の反対側にある台湾博物館の分館、古生物館(土銀展示館)として、コンクリートで造られた重厚な建物を活用し、銀行時代の歴史と三葉虫や恐竜などの古生物を中心に展示、紹介を行っています。
国立台湾博物館提供
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