交通部觀光局參山國家風景區管理處提供
綠世界生態農場
緑世界生態農場
台湾と世界の動植物の生態を学べる農場テーマパーク
緑世界生態農場は、新竹県北埔にある敷地面積75ヘクタールの広大な自然生態テーマパークで、遊びながら学習できる施設です。台湾は亜熱帯と熱帯地域の境目にあって多様な動植物を目にすることができます。緑世界生態農場では、台湾の動植物に加えて熱帯地方に生息する世界の動植物が、その生息環境ごとに再現され、テーマ別に展示されています。さらに、台湾の客家伝統文化が強い地域で、レストランをはじめ、農場の各所に客家文化を感じることもできます。
学びのポイント
獣医学部卒業の経営者の構想した自然農場
「緑世界生態農場」の創設者である李明益は経営者であると同時に獣医学の専門家でもあります。李明益は若い頃、父親が経営する野生動物のショーで有名なテーマパークで副社長を務め、野生動物と触れ合いながら生活していました。彼は副社長業のかたわら、野生動物とその飼料を輸入する商社を創業し、さらには、1994年、台南市の「頑皮世界」というサファリパークを友人と創業しました。その頃、嘉義大学獣医学科に進学して専門知識を得た上で、北埔でゴルフ場建設予定地を取得し、その広大な土地に「緑世界生態農場」を開場しました。彼は映画「ジュラシックパーク」を意識した作りにしたと語っています。
豊かなコンテンツで自然を学ぶ
エキゾチックな「緑世界生態農場」のゲートをくぐると、ゆったりと水面を進む白鳥が迎えてくれます。そこには、白鳥やペリカンなど、飼育されている鳥類のほか、雁などの渡り鳥も訪れます。北へ行くと大冒険エリアが広がります。100歳を超えるサボテン、台湾原生の美しい蘭のほか、食虫植物や有毒植物などの珍しい生体を持つ植物にも出合えます。さらに奥に進むと水棲植物園があり、水上遊歩道を歩きながら動植物の生態を観察できます。一番奥は鳥類生態公園となっていて、世界の鳥類を観察できるほか、客家の伝統的な家屋を利用したレストランがあります。そこから南に進むと100種類以上の蝶が観察できる公園を通り、熱帯雨林空中歩道を抜けると、ゾウガメや熱帯のカエル、ラクダが見られる生物多様性エリアに達し、入口ゲートにもどるコースになっています。アルパカの行進やペリカンの食事など、楽しめるアニマルショーなどのコンテンツも豊富です。
環境と共存する施設運営
「緑世界生態農場」には食事を楽しめる場所がいくつかありますが、いずれも園内の雰囲気に溶け込んでいます。恐竜の気持ちが味わえるというステーキ店や、香港式飲茶で有名な「糖朝」もエキゾチックな装いです。その中でも、100年以上前に建てられた客家の伝統的な家屋を利用した客家料理のレストランは目玉の一つです。豚肉とイカ、豆干(ドウガン)、セロリなどを炒めた「客家小炒」などの肉料理のほか、ベジタリアン向けの料理も豊富です。また、竹林で囲まれた300人を収容する国際会議場もあり、そこでイベントが行われていることもあります。
さらに学びを深めよう
- 【事前学習】台湾の気候について、調べてみましょう。
- 【事前学習】緑世界のウェブサイトを見ながら、生息している動物が台湾のものか、海外から連れてきたものか、調べてみましょう。
- 【現地体験学習】客家の食文化を体験してみましょう。
参考資料
台湾の生態についての概説は、交通部観光局のページを見てください。台湾客家の概説については、田上智宜「第29章 客家人」赤松美和子・若松大祐『台湾を知るための72章【第2版】』(明石書店、2022年)、飯島典子「台湾客家の過去・現在そして未来」瀬川 昌久・飯島典子編『客家の創生と再創生―歴史と空間からの総合的再検討』(風響社、2012年)、李珊瑋著、久保恵子訳「 台湾が世界の客家研究の中心に―多彩な研究で世界とつながる」『台湾光華雑誌』(2019年4月)などを読んでみてください。
- 所在地
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新竹県北埔郷大湖村7鄰20号