商品としての茶の歴史を広い視野でとらえる古典的名著として角山栄『茶の世界史』(中公新書、1980年初版、2017年改版)があります。包種茶を中心に日本統治時代の台湾の茶産業を論じたものとして、河原林直人『近代アジアと台湾 台湾茶業の歴史的展開』(世界思想社、2003年)が参考になります。特に紅茶産業に関するものとして、須賀努「台湾茶の歴史を訪ねる第二回 (2)輸出された台湾紅茶」(『交流』No. 916、2017年7月)があり、筆者の須賀氏が大渓老茶廠を訪れています。また、下記の大渓老茶廠の公式サイトには、中国語ナレーション+英文字幕ですが、
同工場の歴史と現在を約10分にまとめた動画があるので、訪問前に目を通しておくことをおすすめします。
(山﨑直也)