日本統治時代に入り、近代的な貿易の管理と徴税の体制を確立するため、日本は安平、基隆、淡水、高雄の4大港のみを開港しますが、数年後に追加で8つの特別輸出入港を開きます。その中に澎湖の馬公が含まれていました。そして安平税関の支署として建設されたのがこの建物です。
渡邉義孝撮影
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いまも現役、明治時代の赤煉瓦建築
澎湖は、台湾本島の西方50kmに浮かぶ90の島からなる群島です。最大の島・澎湖島と、白沙島、漁翁島に人口の大半が暮らし、主要産業は観光業と漁業です。別名「風島」と呼ばれるほどに風が強く、高い山もなく土地はやせて農業に適しません。そんな離島でありながら、澎湖は常に台湾の歴史の最前線に位置し、また国際社会と対峙してきました。過去の激動の記憶を刻んだ日式建築のひとつが、この馬公税関派出所です。澎湖県歴史建築(県指定文化財)に登録されています。
渡邉義孝撮影
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