台湾の歴史建築の活用状況については、新井一二三『台湾物語―「麗しの島」の過去・現在・未来』(筑摩書房、2019年)の「第4章 赤レンガと廃墟の物語」があります。その中で著者は、「文化創意ブーム」のひとつとして花蓮文化創意産業園区を紹介しています。少し専門的になりますが、金子展也「日本統治時代の台湾に於ける酒専売と構内神社」(『非文字資料研究センター News Letter』第33号、2015年1月)によると、花蓮文化創意産業園区にも神社があったことがわかります。また、現在の花蓮酒工場の生産状況や紅露酒については、吉田元「台湾の米酒、紹興酒、紅露酒」(『日本醸造協会誌』第92巻、1997年8月)があります。
(下野寿子)