まずは、鄧克保(柏楊)『異域』(1961年)をひもときましょう。日本語訳は、柏楊(著)、出口一幸(訳)『異域:中国共産党に挑んだ男たちの物語』(第三書館、2012年)です。『異域』は1990年と1993年に台湾で映画にもなっており、それぞれ『異域』と『エンド・オブ・ザ・ロード』という日本語版があります。撒光漢
「異域照片集/故事集部落格」には泰緬での古い写真が載っています。清境農場の歴史は、『従異域到新故郷:清境社区五十年歴史専輯』(南投県仁愛郷清境社区発展協会、2011年)で多くの図表や写真を見ながら理解できます。同書は
ネットで公開されています。現代台湾での異域について専門的に理解を深めたい場合は、内田隆三(編著)『現代社会と人間への問い』(せりか書房、2015年)pp.71-95の若松大祐「アジアの孤児と異域の孤軍:現代台湾社会の多元性を見直すために」をお読みください。
若松大祐