2013年、台湾の内政部によって台湾宗教にかかわる建築の100か所が、「台湾宗教百景」に指定されました。鹿港龍山寺もそのひとつです。台湾で最も完全な状態で保存されている清朝建築である点が評価されました。ウェブサイトには「景観の価値」、「歴史と沿革」、「特色あるナビゲーション」などが掲載されています。日本語のサイトは
こちらです。専門的ではありますが、鹿港については、黄世輝の博士論文『台湾における地域文化の再生・創新としての「社区総体営造」に関する研究 : その展開過程と課題』の第3章「歴史と共存する鹿港の生活文化村づくり」に詳しく紹介されています。鹿港の雰囲気を知るには、李昂著、藤井省三訳『夫殺し』(JICC出版局、1993年)がおすすめです。そのおどろおどろしさに恐れおののくことでしょう。
(蔡蕙頻)