国立自然科学博物館(台中市政府観光旅遊局)

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國立自然科學博物館

国立自然科学博物館(本館)

最新デジタル技術を駆使した展示で台湾の自然科学を体験しよう

国立自然科学博物館は台中市にあり、多様な自然科学教育と文化体験を通して、市民の科学と自然への理解を深めることを目的としています。博物館では、生命科学、地球科学、宇宙科学などの分野に関して、興味と好奇心を刺激する魅力的な展示が行われています。また、ワークショップ、講演、実験、科学者との対話などを通じて科学への理解を深める機会を提供しています。科学の原理や自然現象を楽しみながら理解できる、バーチャルリアリティなどのデジタル技術を活用したインタラクティブな展示もあり、多様な体験が可能です。さらに、博物館の学習リソースは、オンラインプラットフォームにも拡張され、いつでもどこでも自主的な学習ができます。

学びのポイント

13のエリア、7つのテーマで知る人類学、古生物学

大自然をテーマにした13の展示エリアで自然現象と進化のダイナミクスを紹介しています。生命の起源から、さまざまな生物の出現、進化、適応を生き生きと説明し、誕生、老化、病気、死という人間の生のサイクルについても探究しています。また、世界の文化、中国の科学文明およびオセアニアを総合的なテーマとしており、中国医学、科学技術、農業と生態、古代の物語、漢民族の精神生活、台湾のオーストロネシア語族、そしてオセアニアの文化という7つの主題のもとで、展示内容は多岐にわたります。さらに、古代エジプトのミイラも展示されています。男性のミイラや人型の棺だけでなく、映像や画像と連動して古代エジプト文明の防腐技術や、古代エジプト人が考えた霊と肉体が共存する神秘的な死後の世界についても紹介しています。

最新技術で体感する地球科学と宇宙科学

地質標本、鉱物および岩石を展示し、地球の進化と地質プロセスを深く探究しています。地球環境ゾーンには、3Dシアターに加えて、微視的世界、台湾の自然生態、青蔵高原の遠隔天文観測などのテーマがあり、人と環境、生物保護などを扱うシアター教室もあります。2008年にはScience On a Sphere(SOS)展示システムが導入され、直径173cmの球状スクリーンを利用してダイナミックな地球の姿を紹介しています。デジタルプラネタリウムでは、その映像効果によって、時間と空間を超えて、観客を宇宙の旅に誘います。

台湾の豊かな生態系を再現した植物園

博物館の敷地は約4.5ヘクタールもあり、台湾の低地特有の生態と熱帯雨林について展示しています。展示では、台湾固有の生態が見られる代表的な地域を厳選し、その景観の魅力と特徴を表現しています。隆起サンゴ礁地域、蘭嶼地域、海岸林地域、台東のシダ地域、北部の低地地域、中部の低地地域、南部の低地地域、そして季節風雨林地域の8つのエリアがあり、各種の高木、低木、草本植物、シダなどの固有種をはじめ、全園(温室を含む)で800種以上の植物が栽培されています。熱帯雨林温室は高さ約40mもある特殊なガラス温室で、有用な植物や観賞用植物などを見ることができます。約400種の植物が植えられ、熱帯雨林の環境特性をシミュレートし、超高木、河岸雨林、雨林地床、低地熱帯雨林などを再現しています。
さらに学びを深めよう
  • 【事前学習】【現地体験学習】台湾はオセアニアと歴史的に深い関係にあります。関係性について調べてみましょう。
  • 【事前学習】【現地体験学習】国立自然科学博物館には世界唯一の直立したダイオウイカの標本が展示されています。日本の国立科学博物館など他の博物館のダイオウイカの標本と比較してみましょう。
  • 【現地体験学習】日本とは異なる台湾の植物を見つけ、台湾の植物の多様性について調べてみましょう。
参考資料
《國立自然科學博物館(日文版)》,鄧美華翻訳,52,1994。台湾の自然、哺乳類については、押田龍夫『台湾動物記―知られざる哺乳類の世界』(東京大学出版会、2023年)を読んでみましょう。

(陳麒文)

ウェブサイト
公式ウェブサイト(中国語・英語)https://www.nmns.edu.tw/ch/
公式フェイスブックhttps://www.facebook.com/nmnsTaiwan
公式インスタグラムhttps://www.instagram.com/nmnstw/
公式Youtubehttps://www.youtube.com/user/NMNSTW
所在地
〒404023 台湾台中市北区館前路一号
営業時間:火曜日~日曜日 9:00~17:00
日本語の解説あり(予約が必要)