「友だち」関係というフェアさ
日本と台湾の関係をどうとらえればよいのか。私の場合、台湾を紹介する本や記事を読む際に、警戒センサーが働く言葉が二つある。一つは「家族」、もう一つは、「兄弟」だ。なんとなく美化する傲慢さに、わかったつもりの危うき幻想に、そして、どっちが親で子なの? どっちが兄で弟なの?と、その不平等性にモヤモヤする。だが本書はずばり、日台を「友だち」というフェアな関係としてとらえている。「はじめに」から一部抜粋しよう。「楽しいことは分かち合い、つらいときは支え合う関係を『友だち』とするならば、現在の台湾社会と日本社会は、まぎれもなく『友だち』です。では、その友だちのことをもっと深く理解するためにはどうすればいいのでしょうか。友だちが今までどのように生きてきたのかという『歴史』を知り、友だちがこれからどんな道に進んでいきたいのかという『未来』について一緒に考えてみることも、相手を知るために必要だと私は思っています」。