南機場住宅団地群への入り口に立つ「南機場夜市」のゲート(著者撮影)
増改築が目立つもモダン建築群としての風格を漂わす南機場住宅(著者撮影)
南機場國民住宅
台湾の住宅史に残る夜市と一体化したモダン建築群
南機場住宅は、台北市の中正区・萬華区にまたがる中華路二段周辺に鎮座する6つの団地、計61棟、5,632の住戸から構成されるマンモス団地群を指します。団地の真ん中に伸びる「南機場夜市」は、長い年月を経て、団地の建築物となじみつつ一体化してきました。南機場住宅は非常に老朽化が進んでおり、至るところに増築された、鳥かごのように鉄柵に覆われた狭い住居は、必ずしも良好とは言えません。しかし、南機場夜市が観光客にも人気が高いことから、南機場住宅の建築群としての価値が徐々に評価されるようになってきました。劣悪な住環境である南機場住宅には、長年にわたって、高齢者や低所得者などの社会的弱者が集まり、地域住宅への福祉サービスが大きな課題となってきました。このような背景から、南機場住宅における福祉をテーマとしたまちづくり活動と、一連の先進的な取り組みが、国内のみならず海外からも「南機場モデル」として高く評価されています。
そもそも「南機場」とは?
時代の先端をゆくモダンな集合住宅
『台北市南機場第二期国民住宅工作紀要』台北市政府都市發展
局、1968年、台湾內政部營建署デジタルアーカイブより
活気あふれる地域拠点
空き家を活用した地域拠点である南機場フードバンク(著者撮影)
- 【現地体験学習】南機場住宅は、整備時期によって多くの団地に分かれており、それぞれ微妙な外観、様式の違いがあります。どれぐらいの種類があるか確かめてみましょう。
- 【事前学習】【事後学習】台湾における末端の行政組織として位置づけられる「里」とは、どれぐらいの範囲と人口を対象とするものなのか、日本の「町」「丁目」という単位に置き換えて考えてみましょう。また、里のリーダーである「里長」の役割についても、「参考資料」の「住宅団地における福祉のまちづくりの取り組みに関する考察」を読んで調べてみましょう。
- 【事前学習】【事後学習】南機場夜市は、台北市内の他の夜市とどのような違いがあるか、店の種類や、周辺の住宅との関係性を踏まえて考えてみましょう。
- ウェブサイト
- 台北旅遊網(台北市政府観光伝播局)
https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/2065
(中国語)
- 所在地
- 台湾台北市中正区中華路2段307巷