第13回のゲストは大妻女子大学の赤松美和子先生。SNET台湾の代表理事の一人です。
先生のご専門は台湾の文学。“文学キャンプ”という台湾独自の文学イベント、台湾映画の日本表象やジェンダー表象、ジェンダーをめぐるポリティクスを研究されています。
「台湾の文学は何語で書かれていると思いますか?」――今回の講義は日本文学史の講義ではありえない問いから始まります。今日の先住民族(台湾では原住民族と言います)の祖先が暮らしていた台湾には、16世紀以降、ヨーロッパ、中国大陸、日本など、異なる時代に異なる場所から異なる言葉を持つ人々がやって来ます。この土地に定住した人々もいれば、他の勢力に駆逐、あるいは戦争に敗れてこの地を去った人々もいますが、複雑で起伏に富んだ400年の歴史の中では、様々な言葉で様々な物語が綴られてきたのです。台湾社会を映す鏡とも言える台湾文学、その歴史を代表的な作家、作品とともに学んでいきましょう。
※お詫び 鍾肇政(しょうちょうせい)さんのお名前を誤読しています。申し訳ありません。 赤松先生のプロフィールは、以下のページをご覧ください。
【プロフィール】 https://researchmap.jp/akamatsu.miwako/ 赤松先生の研究テーマは多岐におよびますが、以下の2点をおすすめいたします。 『台湾文学と文学キャンプ―読者と作家のインタラクティブな創造空間』東方書店、2012年。 『台湾を知るための72章【第二版】』(共編著)明石書店、2022年。
SNET台湾では、
台湾学習の支援・イベントでの講演など、さまざまな学びの場へ
台湾研究者を講師として紹介、派遣いたします。